THE BOOM & 矢野顕子 / それだけでうれしい
![]() | Singles+α THE BOOM 1998 |
♪それだけでうれしい
いつも思っていることなのに
君に会うと忘れてしまう
顔を見ているとうれしい
声をきいているとうれしい
それだけで それだけで うれしい
いつも座っているんだけれど
思い切って 立ってみるよ
顔が見えないとかなしい
声がきけないとかなしい
それだけで それだけで かなしい
夢の真ん中を歩いていこう 途切れることなく
心がひとりでいる時も
いつも愛してます
いつも愛してます
いつだって歌っているよ
悲しみを通り越すまで
顔を見ているとうれしい
声をきいているとうれしい
それだけで それだけで うれしい
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世の中には数多くの歌が流布していて、きっと今日も新しい歌が生まれているのだろうけれど、そのほとんどの歌のテーマは「恋愛もの」だ。
なぜなんだろう?確かに「音楽」と「恋」は相性が良いようだ。
音楽の一番素晴らしいところは、感情を感情のまま伝えることが出来ることだと思う。
映画や小説はいろんなシーン・いろんな感情を縦横に織り交ぜながら織るタペストリーのようなもの。文章は、まるで気体や液体のような感情を固形に固めるような作業で、どうしても微妙なニュアンスが削り取られてしまう。論を立てるには向いているけれど、形のハッキリしない気持ちをいちいち対象を相対化しながら言葉に置き換えなくてはならず、なんだかうまく伝わったのか伝わらなかったのか非常にまどろっこしい。
その点、上質な音楽は、そこにある微妙な感情をその感情の形のまま、気体を気体のままその匂いや質感まで伝えてくれる。
恋愛の、言葉にすると陳腐になってしまうような愛しい気持ちや、せつない気持ち、愛しさゆえのはがゆい気持ちや少し憎しみさえも入り混じった感情、或いは打算や駆け引き…そんな複雑で微妙な気持ちは、音楽のような容れ物でないとうまく盛ることが出来ないのかもしれない。
例えばこの歌。矢野顕子さんの、やわらかな木漏れ日のような声とピアノ。BOOMの宮沢くんの、そよぐ木の葉を揺らす風のような声とギター。そのふたつが合わさって届けられる、ふんわりとしたやわらかで暖かい雰囲気。音楽以外ではきっと表現しようがない空気感。
第一、この歌の歌詞のような言葉、照れくさくてなかなか面と向かっては言えません。
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| SUPER FOLK SONG 矢野顕子 |
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