音楽と人生に関する一考察

上田正樹とサウス・トゥ・サウス [この熱い魂を伝えたいんや]

この熱い魂を伝えたいんや(紙ジャケット仕様)この熱い魂を伝えたいんや
上田正樹とSOUTH TO SOUTH
1975


日本人の演るソウルやR&Bなんて所詮「ごっこ」だと思っていた。黒人音楽に憧れて、スタイルからファッションから何もかもを真似ようとするほどに、残念ながら、なんだかとても滑稽になってゆくのだ。けど、このアルバムに残されたソウルは、本物だ。

「この熱い魂を伝えたいんや、ええか!わかるか!」
若き日のキー坊の熱いシャウトが炸裂する。
ほんとに、心から、ソウル・ミュージックが大好きなんだな、ってことがビシバシと伝わってくる。藤井裕のブリブリとした底から突き上げてくるようなベース、正木五郎のシンプルだけどタイトなドラムス、そしていなたい中西康晴のピアノ、有山淳司とクンチョーのギター。聴いていてゾクゾクする。もし僕がこのときにそれなりの年齢でこのライヴに居合わせたら、きっと人生ひっくりかえったんだろうな、と思わされてしまうような実況盤は、そう多くはない。

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最終電車
どぎっい匂いの香水が鼻をつく
イカした女でもないのに
男の目をひく

最終電車に飛びのって
家に帰るのは もう うんざり
俺から見たら まわりは バラ色……

消えたネオンの街角を手ぶらで
帰りはじめる
すれちがったてんぐ野郎と話もないのに
俺から見たらまわりはバラ色…

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それから、もちろんキー坊は最高にかっこいいのだけれど、このアルバムの白眉は、クンチョーがリード・ヴォーカルをとる"Love me tender"。そう、あのプレスリーの名曲。イントロから渋くいなたくソウル・バラード風に入ってきて、クンチョーがピンと張った声で歌い始める瞬間はいつ聴いてもゾクゾクする。
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Love me tender
Love me tender,
love me sweet,
never let me go.
You have made my life complete,
and I love you so.

Love me tender,
love me true,
all my dreams fulfilled.
For my darlin' I love you,
and I always will.

Love me tender,
love me long,
take me to your heart.
For it's there that I belong,
and we'll never part.

Love me tender,
love me dear,
tell me you are mine.
I'll be yours through all the years,
till the end of time.

Love me tender,
love me true,
all my dreams fulfilled.
For my darlin' I love you,
and I always will.

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Masaki Ueda - Tokyo Express

コメント

まりさん、はじめまして。よくお邪魔している他のブログのコメントなんかでお名前はよく拝見していました。あの時代の関西ブルース、好きな音楽と酒さえあれば他はもうなんもいらん、みたいなとこが素敵ですよね。

初めましてsubstituteさんのところから流れてきました。私も今日は「ぼちぼちいこか」を聴いてました。
このアルバムもあります。
この時代の関西ブルースバンドが好きです♪

ホンマモン。おっしゃるとおりですね。
BOROもRED'SもSOUTH TO SOUThも。
なぜ彼等が「ホンマモン」だと思えるのか。
それはきっと、時代の流行り廃りに関係なく、自分自身がいいと思ったことを思い切りやっていたから、だと思います。
フォークブルース系シンガーソングライターなんてもはや古びていた時代に熱い思いを歌っていたBORO、華麗なロックンロールなんてダサダサだった時代のRED'S、ソウルや黒人音楽なんてマニアのものでしかなかった時代のSOUTH TO SOUTH。
自分自身の思いを、誰が何と言おうと貫く、その意思。それがホンマモンの輝きを生むのだと思うのです。

お久です。
近々の取り上げられたディスク。私のストライクゾーンにバンバンきますわ〜 
カッコはどうであれ、ここにある音楽は真のソウル。おっしゃる通りです。しかし、ボロやらレッズやらも「ホンマモン」でしたね!その中でもサウスは、是非とももう一度見たいステージ。「この人等でないとあかんにゃ」とキー坊が言ったのも頷ける絶品のエンターテインメントでした。

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プロフィール

Author:goldenblue
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音楽から人生へのいろんな示唆を受けてきた。音楽から得たインフルエンスやインスピレーションを通じて人生の機微を語ってみたいと思った。もっとも、文章で語れない想いだからこそ音楽で表現するのであるからして、到底うまく語ることなどできっこなかったのですが。

『音楽と人生に関する一考察』は
2008年3月にて
一旦完結しました。

2008年4月より
『日々の糧と回心の契機』へ

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