スピッツ / ロビンソン
![]() | ハチミツ スピッツ 1995 |
娘のランドセルと学習机が届いた。彼女も春から小学校一年生。すでに幼稚園のひとつ下の子にも背丈を追い抜かされているくらい小柄な彼女を見ていると、本当に小学校、大丈夫だろうか、と思ってしまう。まぁ、僕も小さかったからなんとかなるんだろうけど。
小学校時代、いつも背の順番は一番前だった。6年間同じクラスだった近所の幼なじみの女の子も僕と同じくらい小さくて、いつも一緒に一番前だった。毎日小さな体に大きなランドセル背負って、二人で手をつないで家まで帰った。坂道を下る赤と黒の大きなランドセル。家に帰ってからランドセル置いて、その子の家に毎日遊びに行った。二人とも本が好きで、二人でいろんな絵本を読んだりお絵描きしたりしていた。野球よりもゲームより自転車競走よりもずっと楽しかった。
今思い返すと懐かしいね。恋だなんて思ったことはないけれど、今思い返せばあれが本当は初恋だったのかもしれない。
いきなりあたたかくなって春めいた日差しの中でスピッツを聴いていた。
彼等の音から漂ってくる何ともいえない懐かしい感じ。まだ愛だの恋だの性だのを意識する前の無垢な気持ちが彼等の音楽を聴くと呼び起こされてくる。
その幼なじみの女の子とは結局高校卒業までずっと同じ学校で、近づいたり遠ざかったりはしながらもずっと気の合う仲間だった。卒業してからも僕が帰省するたびに会いに行ったり、お互い結婚してからも遊びに行ったり、僕にとって彼女は、現存する最古の友人なのだけれど、もしどこかで、自分の中の淡い恋心に気付いていたらどうだったんだろう、なんてスピッツを聴きながら、春のまどろみの中でふと思った。
そんな甘酸っぱい気持ちをふと呼び覚ましてくれる草野正宗の歌はすごい、という話でしかないのですが、そんな思いも含んでの春のウララカ。
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♪ロビンソン
新しい季節は なぜかせつない日々で
河原の道を自転車で 走る君を追いかけた
思い出のレコードと 大げさなエピソードを
疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに
同じセリフ 同じ時 思わず口にするような
ありふれたこの魔法で つくり上げたよ
誰も触われない 二人だけの国 君の手を離さぬように
大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る
片隅に捨てられて 呼吸をやめない猫も
どこか似ている 抱き上げて 無理やりに頬よせるよ
いつもの交差点で 見上げた丸い窓は
うす汚れてる ぎりぎりの 三日月も僕を見てた
待ちぶせた夢のほとり 驚いた君の瞳
そして僕ら今ここで 生まれ変わるよ
誰も触われない 二人だけの国 終わらない歌ばらまいて
大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る
大きな力で 空に浮かべたら
ルララ 宇宙の風に乗る
ルララ 宇宙の風に乗る
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