矢野顕子 [Home Girl Journey]
![]() | Home Girl Journey 矢野顕子 2000 |
矢野顕子さんがピアノ一本で、日本の同世代もしくは矢野顕子を慕う世代のやや隠れた名曲をカバーしたアルバム。山下達郎やムーンライダース、RCサクセションから、槇原敬之、奥田民生、スマップまで!
とりわけ好きなのは、大貫妙子作品の「会いたい気持ち」。しばらく遠くへ離れてしまう恋人へ会いに行くドキドキ感や、間に合わないかもしれない焦り・・・が元歌の何十倍も強く切なく感じられる。
Jポップのカバーアルバムがあっちこっちで流行っていたけど、そこらの安っぽいカバーと一線を画しているのは、「何を歌っても矢野顕子の表現になっている」ということ。それぞれ元々アクの強い個性的な歌を、しっかりアッコ節にしてしまうこの存在感。矢野さんが他人の曲を演るのは、ジャズマンがスタンダードナンバーをネタに自己表現するのに近い感覚があると思う。
それにしても、ピアノと声だけで表現されるこの空気感はなんなのでしょうね。あえて例えれば、焼きたてのフランスパンのパリッとした皮の少し焦げたような香ばしさとか、窓を開けたら金星がすこしぼやけてて少しひやっとした空気とともに「明日は雨だなぁ」なんてふと感じるようなときの感覚を、矢野さんはピアノひとつで届けてくれる。そんな、言葉では絶対表現できないような「心の感触」をスッと表現できるのが音楽の偉大さだと改めて思うのです。
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川沿いの近道通って
自転車を蹴飛ばそう
約束の時間に遅れて今頃
あぁ怒っているかしら
私の心のブレーキペダルは
壊れているのよ
あなたに会いに
私は行くの
待ってて 時間を止めて
願いが叶う
不思議な力
もう一度目を覚まして
誰もいない駅にはあなたの
溜息が残ってる
しばらくのサヨナラするのに
何故行ってしまったの
私の心を運んで行ってね
新しい街まで
あなたに会いに
私は行くの
どんなに離れていても
手紙じゃなくて
電話じゃなくて
気持ちを伝えたいから
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